先にこっちを聴いておかねばということで聴きました。
FRIPP&ENO The Equatorial Stars

この二人が組むというのもなんと30年ぶりだそうで。
正直、そんなに期待せずに聴いたんですが、
・・・これは素晴らしいですよ。さすが巨匠×2。
肩の力の抜けた、非常にスムースで心地よい響きのアルバムです。
これまで音楽という芸術のなかで、様々な実験を繰り返して来た二人だからこそできる
余裕の王道アンビエント全7曲という感じです。
緩やかに、でも
いつも通り難解に弾かれる
フリップ卿のギターと
アンビエントの父にしか鳴らせない
イーノ先生のシンセサイザー。
これ以外には何もいらんだろ、と言わんばかりの贅肉の削ぎっぷりです。
雰囲気だけのなんちゃってアンビエントとは格が違います。
最初の1音から最後の1音まで、キチンと神経の行届いたアンビエントなんて
彼らぐらいにしか作れないんじゃないかと思ってしまいます。(それは言い過ぎ)
それぐらい心地よく穏やかに空間を満たす音が基本的には鳴ってるんですが
しかしそれだけではないんですよ、もちろん。その穏やかさの中に
薄らとしみ出すように見え隠れする狂気が、音楽に深みを与えてるんです。
決して奇をてらった音なんて1つも鳴ってないんだけど、
どーにもキ印な音です。
この二人が曲を作ってて毒気がないなんてありえないんです、無理なんです。
二人とも知的音楽家ぶってますが根っこはキ○ガイですから。うーん、リスペクト。
彼らのような長いキャリアの人たちが今現在堂々と
こういう作品を発表しているのを目の当たりにすると、
60年代に想い描かれたユートピアは、彼らの目前に現在もはっきりと存在し
未だにそこに向かって、着実に歩んでいるんかなぁ・・・なんて思ってしまいました。
(イーノとフリップがどういう思想の人だったかは知らんけどね)
で、このアルバムを聴きながら、彼らの思うユートピアも悪くないな、
なんて思ってる私はかなりの社会不適合者であります(胸を張って!)
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